原作の世界観が忠実に再現された映画。「ノルウェイの森」

2014/07/22

ノルウェイの森 【スペシャル・エディション2枚組】 [DVD]

観たいと思っていた映画「ノルウェイの森」を、テレビで観る事ができました。最後に原作を読んだのは10年以上前の事でしたが、読み終わったときに感じた何ともいえない甘酸っぱい想いは、今でも忘れられません。原作の世界観が繊細なので、その世界観をどのように映像化したのか知りたくて、観てみました。

原作の世界観を忠実に再現

率直な感想として、できあがった映画は原作の雰囲気を壊さず、忠実に再現できていると思いました。個人的には、ワタナベと直子が2人の時間を過ごす、療養所の敷地内の緑が広がる丘をどのように再現するのか気になっていたのですが、僕が頭の中で想像していた映像とほぼ同じで嬉しかったです。原作を読んだことがある人は、自分の中の「ノルウェイの森」というのが頭の中にあると思うのですが、作られた映画は、原作の世界観をうまく映像化できていたと思います。

水原希子のたどたどしい演技がいい

キャストの中で印象に残ったのは、緑を演じた水原希子です。演技自体はそれほどうまいとはいえないし、セリフもぎこちないのですが、そのぎこちなさと容姿とのギャップが役にマッチしていて、緑っぽかったと思います。

余談ですが、水原希子をはじめとする女性キャストが、変にグラマラスじゃないのが、映画の世界観にはあっていたと思います。この映画は、ストーリーに性的な表現が登場するので、グラマラスでセクシーな女性(例えば、沢尻エリカとか)が出ていたら、女性にばかり目がいってしまい、映画自体を楽しむことはできなかったと思いました。

エンディングに至るまでの流れが急に早くなるのが残念

残念だったのは、映画を2時間程度に収めるために、いくつかのシーンがカットされていたことです。特に、ワタナベと直子が最後に療養所で会ってから死ぬまでに、原作ではいくつものストーリーが語られていたはずですが、映画ではカットされていました。したがって、僕には直子が唐突に死んだ印象を受けましたし、エンディングも唐突に終わるような演出になっていたのは、残念でした。

意外な人が意外なキャストで登場

映画の意外な見所の一つとして、1シーンくらいしか映らないキャストに、意外な人がキャスティングされていることです。気づいた範囲でも、ワタナベが通っている大学で授業を休講する弱々しい教員役で糸井重里さんが出ていたり、療養所の入り口の守衛役に高橋幸宏さんが出ていたり、レコード屋の店長役に細野晴臣さんが出ていたり、といった具合です。こういう意外な配役は、制作側の遊び心を感じるので、僕は好きです。

なお、音楽がRADIOHEADのジョニー・グリーンウッドが手がけているところにも、注目です。ワタナベと直子が緑が広がる丘にいるシーンで使われているギターの音色は、RADIOHEADの音楽を想起させるような音色で、シーンにもあっていてとてもかっこよかったです。

おすすめ商品

この記事を読んで、映画に興味を持った方はこちら。

ノルウェイの森
2,000円
(2013.01.09時点)
トラン・アン・ユン
posted with ポチレバ

原作はこちら。