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Hey DJ!! Don’t stop the music!!.書評「ラジオのこちら側で」(ピーター・バラカン)

   

1974年にロンドンから一人の青年が、日本にやって来ました。その青年の名は、ピーター・バラカン。本書は著者の半生を振り返ると共に、著者が40年間携わってきた音楽とラジオの関係について書かれた1冊です。

検索の時代からこそDJが求められる

ピーター・バラカンさんがラジオでやってきたことは、乱暴に言ってしまうと、「よい音楽をラジオで紹介する」。これだけです。このことを40年間ラジオという媒体で続けてきたことは、凄いことだと思います。そして、本書を読み終えて、改めてラジオDJの重要性を再認識しました。

現在はGoogleやYouTubeのおかげで、自分の知りたい音楽を聴こうと思ったり、ちょっと気になる音楽があったら、すぐに聴くことが出来ます。反面、自分が知らない素晴らしい音楽を知る機会が失われている気がします。そんな時に役に立つのが、ラジオです。

ラジオで放送された自分の知らない曲を聴き、良いと思ったら、Webで調べて聴いてみる。こういった具合に、みんなが調べる時代だからこそ、調べるヒントをくれるDJの存在は、ますます重要になってくると思うのです。

姿が見えないから聴いてしまう

僕もPodcastが誕生したことによって、ラジオに接する機会が増えました。山下達郎さんの「サンデーソングブック」、ピーター・バラカンさんの「The Lifestyle Musium」、そして毎日聴いている「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」といった、素晴らしいラジオ番組がたくさん聴けるのは、喜ばしいことです。

また、Podcastのお陰で、海外の放送も聴けるようになりました。「BBC News」、「BBC Sportsweek」、海外の文化を紹介する「The Monocle Weekly」などを聴いているのですが、音声を使って情報を届けるラジオという媒体は、まだまだ様々な可能性を秘めているんじゃないかと思います。

東日本大震災を機にラジオの存在が改めて注目され、NHKで作られたドラマ「ラジオ」は大きな反響を呼びました。ラジオでは言葉を発する人の姿は見えませんが、見えないからこそ、リスナー一人一人が頭の中で想像する余地があり、リスナーそれぞれの楽しみ方を味わえる。そして、DJの音楽や言葉を聴くことで、心が満たされる。そんなラジオの魅力に、改めて気づかさせてくれる1冊です。

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