「紅の豚」ポルコロッソにはないフェラーリンのかっこよさ

2012/11/14

4月6日(金)に金曜ロードショーで紅の豚が再放送されていました。紅の豚は宮崎駿の作品の中では最も好きな映画で、何十回となく観ていた映画なのですが、改めて観直して気づいたことがありました。

国家とか民族とかくだらないスポンサーを背負って飛ぶ。

初めてこの映画を観たのは、12歳の時でした。最初に観たときは、ポルコロッソのかっこ良さに憧れました。ポルコロッソの様に自分の意志を貫いて、格好良い大人として生きていこう、そんなことを考えたのをよく覚えています。
ところが、改めて紅の豚を観直すと、31歳の自分に響いてきたセリフは、ポルコロッソのセリフではなく、ポルコロッソの古い友人でイタリア空軍に従事するフェラーリンのセリフでした。特にこのセリフが心に響きました。

「国家とか民族とかくだらないスポンサーを背負って飛ぶしかないんだよ。」

大人になって自分が食べていくためにやっている仕事は、まさに「くだらないスポンサーを背負って飛ぶ」仕事といえなくもない。ポルコロッソに憧れた12歳の少年は、20年後フェラーリンと同じ立場になった。自分は年をとった、ということを、このセリフを改めて聞いて、実感させました。

清濁併せ呑む大人のかっこよさ

でも、フェラーリンがカッコ悪いかというと、決してそうとはいえません。フェラーリンのように自分が捨てたものを理解した上で「くだらないスポンサーを背負って飛ぶ」人物には、酸いも甘いも噛み分け、清濁併せ呑む大人のかっこよさがある気がします。そこにはポルコロッソにはない、別のカッコよさがあると思います。

この映画に登場する、ポルコロッソも、フェラーリンも、ジーナも、もっといえばカーチスも、空賊連合も、マンマユート団も、それぞれに酸いも甘いも噛み分け、清濁併せ呑む大人のかっこよさを持っています。彼らが映像でこう語っています。

「カッコイイとは、こういうことさ。」

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紅の豚に出てくるカーチスの飛行機を忠実に再現したプラモデル。かっこいいです。