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練習・試合以外のデータ活用が勝敗を決める時代がやってくる

   

以前、「スポーツにウェアラブル端末が不可欠な時代」「「知の高速道路」が導く「身体の高速道路」の時代」という記事にも書いたのですが、今後走行距離、スピード、心拍数などのデータを計測するウェアラブル端末は、スポーツに必須のアイテムになっていくと思います。実際、プロスポーツの現場では、ウェアラブル端末を使ったトレーニング負荷の把握は、当たり前になっています。計測したデータを元に、アスリートの疲労やパフォーマンスを分析し、日々のトレーニングメニューの作成や、戦術分析に役立てているのです。

ただ、最近「データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則」という本を読んで、ウェアラブル端末の真価は、プレー中よりむしろプレー以外のデータを計測出来る事にあり、プレー以外のデータの方が、むしろプレー中より重要なのではと思ったのです。

練習・試合の時間よりプライベートの時間のほうが長い

なぜ、プレー以外のデータが重要なのかというと、どんなアスリートより、1日24時間の内、練習・試合をやっている時間より、それ以外の時間の方が長いのです。特に、サッカー選手は、練習の時間は1日2時間程度。取材やチームの仕事をこなしたとしても、プライベートの時間の方が、チームが拘束している時間より長いのです。

だからこそ、プライベートの時間をどう過ごしているかは、アスリートのパフォーマンスに大きな影響があると思います。睡眠をきちんととる、食事をきちんととる、身体をしっかり休ませるといった、練習・試合に向けての準備が正しく行われているか否かで、練習・試合の成果は驚くほど変わります。

しかし、よいパフォーマンスをするために、プライベートの過ごし方が重要なのは認識されていたものの、これまではアスリートの自覚を促す以外、特別に方法がなかったのが現状です。

Apple Watchが可能にした「プライベートのデータ化」

ところが、先月発売されたApple Watchのようなウェアラブル端末が一般に普及することで、プライベートにどんな暮らしをしているのか、詳しくデータとして取ることが出来るようになりました。

Apple Watchには加速度センサーがついていて、Apple Watchを着けている人が、どんな動きをしているのか、計測することが出来ます。「データの見えざる手: ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則」という書籍によると、人の手の動きを調べれば、だいたいどんな行動をしているのか分かると書いてありました。つまり、Apple Watchのデータを使えば、アスリートがプライベートでどんな行動をしているのか、分かるようになるというのです。

例えば、Apple Watchをチームの選手全員に着用を義務付けます。Apple Watchで計測されたデータを元に、時間帯と心拍数と加速度センサーのデータを分析し、プライベートが上手く過ごせているか、何か生活習慣に問題ないか判断するという事が可能になります。

例えば、深夜に加速度センサーで手が頻繁に動いていることが計測された場合は、選手が夜遊びしていることが考えられます。寝ている間に心拍数が急激に上がったりしていたら、何らかの病気やストレスを抱えていることが考えられます。Apple Watchのデータから、風邪などの病気を、プライベートのデータを活用することで、予防するような取り組みも進むかもしれません。

今まで目に見えなかったプライベートの問題を、早急に解決するためのツールとして、Apple Watchは大きな効果が発揮できるのではないかと、僕は思います。

プライベートのデータ活用が勝敗を左右する

もちろん、こうした取り組みについては、「プライベートの侵害ではないか」という声が出てくることが考えられます。しかし、プライベートの過ごし方が、勝敗を左右すると考えるなら、プライベートのデータをウェアラブル機器を使って計測していくチームが出てきても、不思議ではありません。最初にやったチームが勝ち始めたら、次第に一般化するんじゃないかと、僕は思います。

練習や試合よりプライベートの過ごし方が勝敗を左右する。プライベートのデータ活用が勝敗を左右する。そんな時代が来ているのかもしれません。

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