いつでも、どこでも、読んで、記録して、共有する。書評「リーディング3.0」(本田直之)
”レバレッジシリーズ”でおなじみの本田直之さんの、読書術に関する書籍を読みました。本書の元となっている「レバレッジ・リーディング」も読んだことはありますが、本書は「レバレッジ・リーディング」で提唱されていた以下の考え方をより発展させた内容になっています。
- 読書は投資である
- 速読では多読
- 本のスクリーニング(選定)にこそ力を入れよ
- ビジネス書の読み方を変えよ
- レバレッジ・メモを作ってアウトプットせよ
- 読んだら本を捨て、エッセンスを最大限に活用せよ
上記の考え方を基にした、リーディング3.0はどのような考え方なのか、僕自身の言葉でまとめてみました。
どこでも読書できる環境を作る
まず、「リーディング3.0」で重要なのは、iPhoneを活用して、紙の書籍だけでなく電子書籍を保存し、どこでも読書(インプット)できる環境を整えます。特に、iPhoneとAmazon Kindleアプリを活用することで、読みたいときに書籍が読むことができます。
また、電子書籍を活用することで、書籍を買う時間や本棚に本を収納するためのスペースを節約することが出来ます。電子書籍は紙の本と比べると割安なので、時間やコストの節約にもつながります。
ただし、本書では電子書籍で読むべき本とそうでない本はわけて読む必要があると説明しています。具体的には以下の通りです。電子書籍を購入するときの参考にするといいと思います。
電子書籍に向く本
- サクサク気軽に読める本
- ひたすら前に読み進められる本
- レファレンス用の本
- 外部情報にアクセスして付加価値を増す本
電子書籍に向かない本
- じっくり読む本
- 考えながら書き込みたくなる本
- 細かい図表が多い本
読むだけではなくアウトプットする
「レバレッジ・リーディング」にも書かれていましたが、ただ読むだけではなく、心に残った部分を書き残すこと、つまりアウトプットすることが重要です。アウトプットすることによって、読んだ書籍の中で自分の心に残った部分をきちんと理解することが出来ます。また、メモを書き残しておくことで、再度心に残った部分だけを読み返したいとき、短時間で内容を理解することができます。
「レバレッジ・リーディング」では、紙に読書メモ(レバレッジ・メモ)を書くことを推奨していましたが、本書ではEvernoteを使って読書メモを書く方法を紹介しています。Evernoteを活用することで、画像や音声メモを保存できるだけでなく、探しているメモを簡単に検索することができます。また、iPhoneのEvernoteアプリを使えば、iPhoneからすべてのメモを呼び出すことが出来るので、紙のノートを持ち歩く必要もありません。
アウトプットした内容は共有する
アウトプットした内容は、TwitterやFacebookやブログなどのツールを使って積極的に共有することによって、読んだユーザーからのフィードバックを得ることが出来ます。フィードバックによって、自身が気づかなかった気づきが得られることがあります。
また、近年TwitterやFacebookを使っている作者も増えました。TwitterやFacebookを使って作者に意見や感想をぶつけることで、本を通じてより深いコミュニケーションをとることも可能になりました。自身の考えに対する思わぬフィードバックが得られることがあります。僕自身、思わぬレスポンスを頂けたことがありましたので、今後も続けていきたいと思います。
まとめ
本書に書かれている内容は、改めて読み返すと特別なことはかかれていないと思うのですが、読んだ本のエッセンスをアウトプットするということを、継続的に実践している人とそうでない人とでは、得られる情報量や密度に差が出てくるのではないか、と改めて感じました。
僕はこのブログに読んだ本の感想をつづっているのは、読書を通じて受け取った情報を、自分の言葉に置き換えて、理解したいと思ったことがきっかけです。この本を読んで、自分がやっている取り組みが間違っていない、ということに気づけたことは、大きな収穫でした。
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