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2016年J1セカンドステージ第9節 浦和レッズ対川崎フロンターレ プレビュー「選手同士の距離を短く保てるか」

   

2016年Jリーグセカンドステージ第9節、川崎フロンターレの対戦相手は浦和レッズです。

選手同士の距離を短く保てるか

この試合のポイントは、選手同士の距離を短く保てるか、です。前節のサガン鳥栖戦は、サガン鳥栖のロングパスを主体とした攻撃に上手く対応できず、DFが自陣に下げられてしまい、FWとの距離が開いてしまいました。FWとDFとの距離が開いてしまった結果、ボールを奪った後にパスを出す選手が近くにおらず、テンポよくパスを繋ぐことが出来ませんでした。

また、サガン鳥栖戦では、普段の川崎フロンターレのように、「出して、受ける」動きを繰り返す選手が少く、特に「受ける」動きが少なかったため、パスコースを作り出す事ができず、サガン鳥栖の守備に引っかかってしまいました。「出して、受ける」を繰り返していれば、時間が経つにつれて、サガン鳥栖の守備を崩せていたはずです。しかし、橋本、長谷川といった選手がボールを受けようとする動きが少なく、特にボランチの中村とエドゥアルド・ネットの近くでボールを受ける動きをする選手が少なかったので、スムーズに敵陣にボールを運ぶ事が出来ませんでした。

今節対戦する浦和レッズは、サガン鳥栖ほどロングパスを主体とした攻撃を仕掛けるチームではありません。しかし、浦和レッズはロングパスを使った攻撃が上手いチームです。特に、槙野や森脇といったサイドに位置するDFから中央への斜め方向のパス、中央の柏木、阿部、遠藤といった選手から宇賀神、関根といったサイドの選手への斜め方向のパスといった、20mから30mほどの斜め方向のパスを効果的に使って、相手チームの選手間の距離を広げた後、空いたスペースを活用して攻撃を仕掛けるプレーを得意としています。選手同士の距離を短く保ちたい川崎フロンターレにとっては、楽な相手ではありません。

川崎フロンターレとしては、浦和レッズの左右の揺さぶりに対して、選手同士の距離を短く保って守備をしつつ、ボールを奪った後は、短く保った選手同士の距離を活かして、「出して、受ける」を繰り返しながら、相手の守備を崩していかなければなりません。川崎フロンターレの選手間の距離が短く保たれていれば、川崎フロンターレのペース。広げられていれば、浦和レッズのペースです。

選手間の距離が短いかどうかの基準は、ボールを持っている選手の半径10m以内に何人の選手がいるかです。良いプレーが出来ている時の川崎フロンターレは、ボールを持っている選手以外にも、2人以上の選手が10m以内に位置し、ボールを持っている選手と、周囲の選手がトライアングルを作って、相手を囲むような位置取りが出来ています。前節のサガン鳥栖戦では、ボールを持っている選手の半径10m以内に選手がいない場面が目立ちました。特に、サイドの武岡、谷口といった選手がボールを持った時、ボランチの大島やエドゥアルド・ネット、およびサイドのエウシーニョ、中野といった選手が近くに位置しているか、注目してみてください。

注目選手は中野嘉大

僕がこの試合注目しているのは、中野嘉大です。今シーズンはリーグ戦10試合に出場していますが、全て途中出場。セカンドステージにいたっては、出場機会もありません。ファーストステージ序盤は、攻撃の切り札として期待されていましたが、期待されていたほど出場機会を増やせていません。中野が起用される事が多い左サイドMF、はレギュラーが固定されていないのですが、固定されない要因は、中野や田坂といった選手が、コンスタントによいプレーを披露出来ていないことも要因です。

中野は良い時と悪い時のプレーが、極端なほどに違います。良い時はボールを受けて、ドリブルを仕掛けて、パスをした後も、止まらずにアクションを続ける事が出来ます。悪い時は、ボールを受けて、ドリブルを仕掛けるまでは良いのですが、その後のアクションがありません。「出して、受ける」ではなく、「出して」終わりなのです。中野本人はどこまで課題と認識しているか分かりませんが、橋本や大塚のようにアクションを止めない選手がスタメンで起用され、橋本や大塚より個人の力で局面を打開できる中野がベンチにいるのは、中野が「出して、受ける」アクションを止めてしまいがちだからなのです。そして、「出して、受ける」アクションが止まってしまうと、簡単に選手間の距離が広がってしまうのは、サガン鳥栖戦を観て頂ければ分かります。だから、僕は中野に注目しているのです。

僕がこの試合で中野に期待していることは、2つあります。

1つ目は、「出して、受ける」アクションを止めずにやりつづける事です。特に、サイドから中央に入ってボールを受ける動きは、中野にしか出来ない動きです。この動きが何度も見られれば、浦和レッズの守備を崩す事が出来るはずです。

2つ目は、ドリブルです。浦和レッズの右サイドは、関根と森脇が先発で起用されると思いますが、森脇はドリブルで仕掛けてくる選手に対する対応が上手い選手ではありません。川崎フロンターレが浦和レッズに対して優位に戦いを進められていた時、川崎フロンターレにはレナトがいました。レナトが森脇との1対1で必ず勝ち、相手の守備を崩すきっかけを作ってくれていました。今の川崎フロンターレで、ドリブルで1対1で相手の守備を崩す能力に長けているのは、中野です。中野がどのくらい浦和レッズの右サイドを崩せるかが、勝敗を左右すると僕は思っています。

この試合は、川崎フロンターレに負傷者が多く、簡単な試合にはならないと思います。勝つとしたら先行逃げ切り。僅差の勝負になると思います。どんな試合になるのか、楽しみです。

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