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2016年J1ファーストステージ第11節 柏レイソル対川崎フロンターレ レビュー「フリーの選手を活用して相手を崩す」

   

2016年Jリーグファーストステージ第11節、川崎フロンターレ対柏レイソルは、3-1で川崎フロンターレが勝ちました。

「フリー」の選手を使って相手を崩す

この試合は、柏レイソルの守備に対して、川崎フロンターレが自信をもってボールを保持し、相手の守備を崩せるかがポイントでした。結果として、川崎フロンターレの意図通りに柏レイソルの守備を崩し、ゲームをコントロール出来た試合だと思います。

柏レイソルは守備の時は4-4-2のフォーメーションで守ります。柏レイソルは守備の時、1人1人の距離を短く保ち、相手に自由にボールを扱うスペースを与えず、中央でボールを奪おうという守備を仕掛けてきます。FWの2人のボールを奪いに行く動きに連動して、ボールを奪いに行く守備には、川崎フロンターレもナビスコカップで苦しめられました。

川崎フロンターレが柏レイソルの守備を上手く崩せたのは、中盤で「フリー」の選手を作ったことです。それが、エドゥアルド・ネットです。川崎フロンターレは、攻撃の時には4-1-2-3というフォーメーションのようにならび、エドゥアルド・ネットが大島と中村の間でボールを受けるように動きます。4-4-2で守る柏レイソルは、エドゥアルド・ネットに特定のマークをつけることが出来ません。中川、武富といった守備が上手い選手が欠場したことも、柏レイソルにとっては痛手でした。

エドゥアルド・ネットが人と人との間でボールを受け続けたことで、後手に回った柏レイソルの守備の対応が遅れ、中村、大島といった選手をフリーにすることが出来ました。

エドゥアルド・ネットの「止める」技術

この試合を観ていて感心したのは、エドゥアルド・ネットの「止める」技術です。前回先発した第6節のサガン鳥栖戦では、エドゥアルド・ネットは主に、インサイドキックを蹴る場所を使ってボールを止めようとしていたのですが、ボールがバウンドしてしまい、1回で自分がコントロールしたい場所にボールを止めることが出来ていませんでした。ボールを1回で止められないため、次のアクションが遅くなり、パス回しのテンポが遅くなっていました。

ところが、この試合のエドゥアルド・ネットは、足の裏を使ってボールを止めていました。足の裏を使うと、ボールをバウンドさせずに止めることが出来ます。次のアクションは、足の他の部分を使うより遅くなりがちですが、バウンドさせるよりは、素早く次のアクションに移ることが出来ます。そして、エドゥアルド・ネットの良い所は、「ボールを受ける事を恐れない」事です。エドゥアルド・ネットが何度もボールを受けて動くことを繰り返してくれたため、パスがスムーズに回り、結果として中央からの攻撃も増え、久々に川崎フロンターレらしい「相手が何人いても、パスの出し手と受け手の関係で崩す」攻撃が何度もみられました。

エドゥアルド・ネットについては、この試合の活躍で次の試合にも出場するチャンスを得られたと思います。あとは、今日の試合の動きが継続出来るか、です。今後のエドゥアルド・ネットのパフォーマンスに注目したいと思います。

新しい登里を支える「目のよさ」

この試合は、三好がリーグ戦初スタメンでした。前半45分だけの出場でしたが、「俺がなんとかする」という気持ちをプレーで表現してくれました。ミスが増えたため、前半45分のみの出場となってしまいましたが、風間監督としては「今後も使える」という手応えを得たのではないかと思います。

三好がそこまで悪くなかったにも関わらず、後半に谷口と交代させ、登里をMFで起用したのは理由があります。それは、「相手の守備を崩すところのミスを無くしたい」ということだったと思います。今の谷口は、ミスをセずにプレーが出来るほど、良い状態ではありません。それでも変えたのは、この試合ほとんどミスがなかった登里をMFにすることで、最後の最後で崩せなかった相手の守備を、ミスを減らすことで崩しきろうという意図があったのだと思います。

登里は少しづつパフォーマンスがよくなっています。登里はドリブルが武器の選手という印象を持っている人もいるとおもいますが、第9節のガンバ大阪戦の右サイドバックのプレーは、登里というプレーヤーが頭のよい選手であることを、観ている人に教えてくれました。この試合でも相手の守備の位置をみて、捕まらない位置にポジションをとりフリーになり、周囲の選手を上手くつかいながら、相手の守備を崩すためのプレーや、状況に応じたプレーが出来ていました。非常に「目がよい」選手になりつつあります。

僕は、今の登里なら、ボランチも出来るような気がします。バイエルン・ミュンヘンのフィリップ・ラームや、ダヴィド・アラバのように、複数のポジションを状況に応じて、試合中でも臨機応変にこなせる。膝を怪我したことで、プレーヤーとして一回り成長した姿を披露しつつあります。登里の今後のプレーに注目したいと思います。

ぐらついた自信を回復出来た試合

この試合に勝ったことで、チームとしてはベガルタ仙台戦で少しぐらついた自信を、回復させることに成功しました。これから暑くなり、連戦もあります。自信を持ってボールを扱い、相手の守備を崩し続けることが出来るか。ここに、川崎フロンターレがタイトルをとれるかどうかがかかっています。今後の戦いに注目したいと思います。

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