nishi19 breaking news

スポーツでもっと楽しい未来を作る

書評「ぼくらの仮説が世界をつくる」(佐渡島 庸平)-信じる力だけでは、3年間は続けられなかった-

   

「宇宙兄弟」「ドラゴン桜」「インベスターZ」といった、ヒット作の裏には、1人の編集者の存在があります。編集者の名前は、佐渡島庸平さん。講談社時代にメガヒット漫画を育て上げた佐渡島さんは、12年10月に作家エージェント会社コルクを創業。新しいコンテンツ制作の方法を模索し続けています。

そんな、佐渡島さんがどのように仕事をしてきたのか。どんな考えでヒット作を生み出してきたのかについてまとめたのが、本書「ぼくらの仮説が世界をつくる」です。

世の中の人は、「新しいもの」に、あまり反応しない

本書を読んで一番印象に残ったのは、「自分を5年、信じられるか」という項目です。佐渡島さんは、「世の中の人は、「新しいもの」に、あまり反応しない」と語ります。世の中の人が反応するのは、既存のものから少しスライドした「ちょっと新しい物」であり、「新しいもの」を描く作家の作品がすぐに受け入れられることは、めったにないというのです。

佐渡島さんは、「3年続ければ、徐々に世の中に受け入れられてくる」と語ります。「あれ?今までと世の中の反応が違うぞ」という反応が出てきて、もう少し頑張れる。そして、大爆発するのは、5年目くらいだというのです。多くの人は、だいたい1年ほど結果が出たいと、そこで諦めてしまいます。2年頑張れる人も多くはありません。3年、自分を信じて努力出来る人は、ほとんどいない。佐渡島さんはそう語っています。

ブログを続けて3年

この部分を読んで、僕は自分が運営しているこのブログの事が頭に浮かびました。2013年10月にスタートした「nishi19 breaking news」は、開始した当初は誰もみない、どこにでもある普通のブログでした。サッカーの記事を書き始めた当初は「これは多くの人に読んでもらえるはずだ」と思って自信をもって書いた記事が、全く読んでもらえない。たまに読まれたと思ったら、叩かれる。そんな日々が長く続きました。

自分自身のルールとして、「サッカーを観たらブログを書く」「本を読んだらブログを書く」と決めて、ブログを運用し始めました。誰かに読んでもらうのではなく、まずは自分の考えを整理するためにブログを書く。そう思って始めたのですが、どうせ書くなら、誰かに読んでもらいたいというのが、偽らざる本心です。読んでもらえない時期が続いたのは、本当に辛かったです。

ただ、ブログを運営して3年が経過した2015年10月頃から、ようやく「人に読んでもらっている」という手応えが感じられるようになりました。川崎フロンターレ関連の記事は、更新するとSNSでシェアしてくださる方の数が明らかに増えました。日本スポーツアナリスト協会の活動に関わるようになり、スポーツ関係者との交流が深まると、ブログを関係者に読んでもらえる事も増えました。ようやく、手応えらしき事が感じられるようになった。そんな気がしています。

3年間信じ続けられたわけじゃない

佐渡島さんは信じる力の大切さ、そして作家を信じることが編集者にとっていかに大切かを語っています。ただ、僕は自分自身の事を、佐渡島さんほど信じられたかというと、そんなことはなかったと思います。むしろ、何度も何度も疑いました。別にライターになりたくて始めたわけではないこのブログは、何を目指しているのか。どこに向かっているのか。暗闇の中を進むのに、自分を信じるだけでは進むことは出来ませんでした。

僕がブログを続けられた理由があるとすれば、意地と高飛車なほどのプライドです。自分の考えは面白いはずだから、受け入れられるまでは終われない。そんな意地とプライドが、このブログを続けてきた一番の動機だと思います。それも、人から見ると「信じる力」といえるのかもしれませんが、そんなきれいなものじゃないです。もっとドロッとしたものが、このブログを支えています。ある人からは「欲張りだ」と言われましたが、そうなのかもしれません。

大爆発するのは、5年目くらい

佐渡島さんは、「大爆発するのは、5年目くらい」と語っています。そうすると、nishi19 breaking newsが大爆発するのは、2018年以降です。あと2年。自分自身このペースで続けられるかどうか、自信はありません。ただ、本書を読んで少し勇気をもらったような気がしました。

おすすめ

 - , ,