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左サイドの問題解決に費やされた90分。2015年J1セカンドステージ第2節 サガン鳥栖対川崎フロンターレ レビュー

   

2015年Jリーグセカンドステージ第2節、川崎フロンターレの対サガン鳥栖は、1対1の引き分け。ファーストステージから続いていた連勝は4で止まってしまいました。

レナトの穴は埋まらず

この試合のポイントとして、レナトの代わりに誰が起用されるかと書いたのですが、正直上手くいったとは言えませんでした。

スタメンでは、船山が起用されました。中村の得点をアシストしましたが、PKも与えてしまい、45分で交代してしまいます。サイドバックの背後や、小林のようにサイドから中央に入っていくプレーも少ないので、相手の左サイドを崩すことは出来ませんでした。

船山に代わって、小林が入ったのですが、小林が得意なのは右サイドなので、左サイドから崩すことが出来ません。

51分に武岡に代わって田坂を入れた時、左サイドからの崩しを半ばあきらめ、3-5-2にポジションを変更し、小林と大久保のコンビで得点を奪おうと試みました。しかし、田坂も左より右が得意な選手なので、左ウイングバックでよいプレーが出来ず、サガン鳥栖に押し込まれてしまいます。

4-4-2にフォーメーションを戻してからゲームを落ち着かせる事が出来ましたが、レナトの抜けた穴をなんとかしようと試行錯誤していたら、90分終わってしまった。そんな試合になってしまいました。

中央でプレーするのが得意な選手がサイドで上手くいかない理由

この試合を観ていて感じたのですが、サイドを崩すことが出来る選手は、川崎フロンターレだけでなく、今の日本には少ないということです。

サイドにポジションを取りながら、上下動を繰り返し、サイドバックの背後を崩すような動きが出来る選手や、ドリブルでサイドバックに仕掛けることが出来る選手は、多くありません。

ましてや、左利きで左サイドを崩せる選手となると、日本人では大宮アルディージャの家長くらいしかいません。だからこそ、レナトの存在は貴重だったのです。

サイドの選手が不在になった時、中央でプレーするのが得意な選手を起用しても、あまりうまくいかない事が多いと、僕は感じています。なぜなら、サイドはボールを受ける回数が中央よりも少ないので、どうしても中央に入り込んでしまうのです。

また、中央では横の動きでマークを外すのですが、サイドでは前後の動きでマークを外さなければなりません。この前後の動きを何度も繰り返さなければ、マークは外れません。

中央でプレーする選手は、前後の動きの繰り返しが苦手な選手が多いのですが、なぜか日本人でボールを扱うのが上手い選手は、サイドでプレーすることが苦手な選手が多いのです。

川崎フロンターレがサイドにレナトとエウシーニョを配置していたのは、サイドでよいプレーが出来る選手が、日本に少ないと感じていたからかもしれません。

空いたイスを奪い合うイス取りゲームが続く

レナトの代わりを獲得するのは、簡単ではありません。しばらくは、現在所属しているメンバーで解決策をみつけなければなりません。

個人的には、三好に期待しています。レナトと同じ左利きであるだけでなく、サイドでのプレーも苦にしません。この試合は、U-22選抜の一員として出場したFC相模原戦から中2日だったのでベンチ外でしたが、今後出場の機会が増えてくるんじゃないかと思います。

レナトがいなくなったことで空いたイスを奪い合うイス取りゲームは、まだまだ続きそうです。そして、イス取りゲームは、既にイスに座っていると思われた選手たちにも、影響がありそうです。

誰かが抜ければ、誰かが入る。誰かが入れば、他の人にも影響がある。どんな社会でも起こりうることが、プロサッカークラブでも起こりうるのだと、レナトの移籍騒動を追いかけていると感じます。

そして、チーム作りというのは、こうした突然の出来事含めて、生き物なのだと、つくづく思うのです。

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