データがスポーツを変える。「SAJ2014 -スポーツアナリティクスジャパン2014-」レビュー

2014/12/23

2014年12月21日に開催された、「スポーツアナリティクスジャパン2014(SAJ2014)」というカンファレンスに行ってきました。スポーツに関するデータや数値を分析する「スポーツアナリティクス」。この聞き慣れない領域が欧米のスポーツ界で今、大きな存在感を示し始めています。そして、この波は間違いなく日本スポーツ界にもやってきています。SAJ2014は、スポーツアナリティクスに関する日本で初めてのカンファレンスです。

受講メモは後ほどアップしますが、非常に刺激的なセミナーでした。参加して、スポーツに関するデータや数値を分析して、スポーツのパフォーマンス向上や、エンターテイメントととして楽しむことが一般化するのは、むしろこれからなのだと、強く感じました。これから気軽に楽しめるアプリや、デバイスもたくさん登場し、ますますスポーツとデータが密接につながる時代になると思います。

データが使えない指導者は指導できない

特に、今後データや数値を分析するスキルは、指導の現場で重要度を増していくと感じました。今まで、指導者の勘や経験を元に伝えられていた技術や改善点が、今後はデータで伝えられる機会が増えていくと思います。これによって、体罰やシゴキや長時間の練習といった、効果のないトレーニングが減り、選手はよりパフォーマンスの向上にフォーカスしたトレーニングを、積むことが出来るようになるはずですし、今後、指導者は、データやiPadなどのデバイスを使えない人物は、選手からの信頼を得ることは難しい時代になるはずです。

大阪市内公立中学「松虫中学校」を「態度教育」「価値観教育」「自立型人間育成教育」により建て直し、陸上競技では7年間で13回の日本一を達成した、原田隆史さんの著書を読んで、強く印象に残っているのが、「どれだけのトレーニングをすれば、日本一になるか私はわかっている。必要なトレーニングをスケジュールに落としこんで実行すれば、必ず日本一になれる」という文章です。

必要なスキルを数値化

「誰が」、「いつ」、「どんな」トレーニングを、「どのくらい」やれば、成果が出るのか。目指す成果に対して、必要なトレーニングを、個人個人のスキルや体力に応じて、スケジュール化する。こうしたことも、データ解析が現場に浸透すれば、より具体的になるはずです。実際、全日本女子バレーチームでは、どんな数値が、どのくらい出来れば試合に出れるかを、可視化しているそうです。数値で可視化することで、「なぜ試合に出れないのか」といった選手の不満が減り、選手がパフォーマンス向上のために努力するようになったといいます。全日本女子バレーチームのアナリストの渡辺さんは、SAJ2014でも講演されていました。全日本女子バレーチームは、データをチームをマネジメントするために、うまく活用している例だと思います。

スポーツとデータ、スポーツとテクノロジーの融合は、まだまだ可能性のある分野だと思いますが、新しい分野だけに、まだまだ取り組んでいる人材の数は少ないとも感じました。僕自身、Webサイトの解析を仕事で担当していることもあり、データには慣れ親しんでいる方だと思いますし、自分自身も何か役立つことが出来ないか考えてみたいと思います。

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