書評「図で考える。シンプルになる。」(櫻田 潤)

本書「図で考える。シンプルになる。」は、NewsPicksというニュースメディアで、「インフォグラフィック」と呼ばれる、情報やデータを図にして分かりやすく説明する第一人者として活躍されている櫻田潤さんが、どのように図を使えばよいか、図を使うことのメリットを説明した1冊です。

図を使って目に見えるようにする

櫻田さんは「図から2つのシンプルが得られる」と語っています。櫻田さんが得られると語っているシンプルとは、以下の2点です。

  1. 思考プロセスそのものが単純化する
  2. シンプルなパーツの組み合わせだから、無駄がない

僕が本書を読んで思い出したのは、佐藤可士和さんの著書「佐藤可士和の超整理術」です。「佐藤可士和の超整理術」には、以下の3ステップの整理について書かれています。

  1. 空間の整理術
  2. 情報の整理術
  3. 思考の整理術

ここで大切なのは、「目に見えないものを目に見えるようにして、整理すると、頭の中も次第に整理されてくる」という事です。掃除をすると頭の中がスッキリするという話を聞いたことがありますが、目の前に見えるものを整理することが、頭の整理につながり、悩んでいたことに対する解決方法が見つかることがあります。目に見えないものを目に見えるようにして、整理すると、頭の中も次第に整理されてくる。僕は悩んだ時に、よくこの事を思い出して、部屋の掃除に取り掛かります。

図を使ってイメージを伝える

本書で伝えている事も、「佐藤可士和の超整理術」と同じだと思います。図に書くことで、頭の中にあって、目に見えない物を見えるようにする。目に見えるようにしたら、何かのグループや階層に分けて、整理する。整理する時に、本書で紹介されている図を使うと、より多くの人に伝えたい情報のイメージが共有されやすくなるというわけです。

人と人の間で、何かを伝えたいと思ったら、「楽しそう」「面白そう」といった、イメージを上手く伝えることが大切です。数字を羅列すると、事実は伝わりますが、イメージは伝わりません。数字より、イメージの方が、人には共有されやすいので、イメージを伝えるためには、図を駆使することは大切です。本書は、図を駆使して、人にイメージを伝えるために、必要なことを分かりやすく教えてくれます。

櫻田さんが本書で伝えているのは、本当に図を上手く使って、人に自分が伝えたいことを伝えるための方法です。図解に関する本なので、数多くの図が使われており、読みやすい本になっています。ぜひ多くの方に読んで頂きたい1冊です。