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被災地に必要な地域ブランディングとは。書評「人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡」

      2012/11/22

人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか―― スペイン サン・セバスチャンの奇跡

著者を沢尻エリカの夫だと知っていても、このような本を書いていることは少ないと思います。

スペイン・バスク地方にある人口一八万人の小さな街、サン・セバスチャン。
いま、ここは世界中から美味しいものを求めて人が集まる「美食世界一の街」として知られる。
かつては高級保養地として知られたが、世界遺産などの観光資源もとくになかったため、この地を訪れる観光客は低迷していた。
そんな街がなぜ、たった10年ほどで変われたのか。

本書はスペイン北部「バスク地方」と呼ばれる地域にある小都市サン・セバスチャンが、なぜ「美食世界一の街」と呼ばれるようになったのかを、まとめた書籍です。
だが、この本はサン・セバスチャンに訪れる人のための観光本でも、地域を紹介する書籍でもありません。この本に書かれているのは、「地域ブランディング」の方法です。
そして、日本の中で「地域ブランディング」を最も必要としているのは、どこでしょうか。

サン・セバスチャンと被災地

この本を読んで、ふと頭に浮かんだのは、失礼かもしれませんが被災地でした。
特に被災した観光地に観光客に再び訪れてもらうには、復興だけではなく知恵を絞る必要があります。その知恵を絞り出すためのヒントとなる要素が、本書には書かれています。
10年前、サン・セバスチャンはスペイン北部の観光地の一つに過ぎませんでした。
10年後の被災地も、サン・セバスチャンに学び、努力を続けることで、世界中の観光客が注目する土地にすることができるはずです。

著者が本書で伝えたかったことは、以下4行に集約されています。
この言葉は復興の重要なヒントになるのではないでしょうか。

世界を知る。
その上で己を知る。身の丈を知る。
古いものを守り、あたらしいモノを融合させ「いま」を考える。
そして、オープンな姿勢で、多くの者とシェアしていく。

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