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企業にとって最高の広告は”働く人”。清水建設「昼間のパパ」

      2013/02/07

清水建設

今から23年前の1990年に放送された清水建設のCMを紹介します。
「昼間のパパはちょっとちがう」「昼間のパパは光ってる」「昼間のパパはいい汗かいてる」「昼間のパパは男だぜ」という歌詞がとても印象に残る「パパの歌」という曲にあわせて、働く男性の映像が流れるというCMです。

「昼間のパパ」というキャッチコピーを作ったのは、糸井重里さん。そして、糸井重里さんが書いた歌詞を印象に残る歌に仕上げたのは、忌野清志郎さん。ちなみに、僕はこの歌で、忌野清志郎さんの事を知りました。当時小学生だった自分は、しょっちゅうこの歌を歌っていた記憶があります。

バブル全盛という時代が作らせたCM

清水建設という建設会社は建物を作る仕事をしていますが、1990年というとバブル全盛の時代です。建物を建てれば儲かる、という時代です。その時代に、あえて社員の働く姿を映像に使うことで、「建物を建てているのは人である」というメッセージを感じます。

また、1990年というと「お父さんがどんな仕事をしているのかわからない」と言われ始めた時代かもしれません。お父さんは日々の仕事が忙しく、平日は残業や飲み会ばかりで帰りも遅い。たまの休みの日はゴルフか家で寝ているだけ。

そんなお父さんが、「家庭の粗大ごみ」なんて言われ始めた頃に、そう思っているお母さんや子どもたちに対して、「お父さんは頑張っているんだよ」という事を伝えるCMを作ったのは、制作した人たちも同じ事を考えていて、同じような立場に置かれていたからなんじゃないか、と想像します。

そう考えると、このCMは1990年という時代が作らせたCMだったんじゃないかと、改めて思うのです。

参考までにお伝えすると、現在の清水建設のコーポレートメッセージは、「子どもたちに誇れるしごとを。」です。1990年当時CMを通じて伝えていたメッセージを、2013年の今になっても伝えているということに、企業としての芯の強さを感じます。

清水建設コーポレートメッセージ:「子どもたちに誇れるしごとを。」

企業の最大の広告は”働く人”

このCMを見ていて強く印象に残っているのは、CMで映る働く人の姿です。このCMでは、働く社員の姿を取り上げ、自社の勢いや魅力を視聴者に伝えています。

商品やサービスではなく企業の魅力を伝える広告を「企業広告」と言うのですが、企業の魅力を伝えるために一番いい方法は、商品やサービスの魅力を強調して伝えるより、働いている人のキラキラした姿を見せることなんだな、と改めて実感させられるCMです。

おすすめ商品

「パパの歌」が収められた忌野清志郎のベスト盤はこちら。

こちらも「パパの歌」が収められたCDですが、CMソングを集めたコンピレーションアルバム。
まとめたのは「みんなCM音楽を歌っていた」という書籍で取り上げられている大森明男さんの会社です。
みんな聴いたことのあるCMソングが収録されています。

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