nishi19 breaking news

スポーツでもっと楽しい未来を作る

書評「シメオネ超効果 リーダーの言葉で今あるチームは強くなる」-男とはどうあるべきか-

   

1998年のワールドカップ、中田英寿はアルゼンチン戦の前半にある選手のタックルをうけ、すねに10cmほどの傷を負いました。

すね当てが当たらない場所をきれいにえぐったように出来た傷は、相手の選手が狙ってファウルをしたかのようにすら思える程だったそうです。当時の日本は、中田のチームだった。中田さえ潰せば勝てる。ファウルした選手はそう思ったに違いありません。

1998年のワールドカップ、イングランドのデビット・ベッカムは、ある選手の挑発にのってしまい、退場処分を受けました。中田にファウルした選手と、ベッカムを退場した選手は、同じ選手です。

そう、彼の名はディエゴ・シメオネ。アルゼンチン代表のキャプテンも務めたファイターです。現役当時のシメオネは、相手が嫌がるプレーを徹底的にしかけるプレーヤーで、敵にしてみればこんなに嫌な選手はいないけれど、味方にとってはこんなに頼りになる選手はいませんでした。

現代最高の監督の1人

シメオネは、監督業をスタートさせてから、目覚ましい活躍ぶりをみせています。

母国アルゼンチンで監督をスタートさせたシメオネは、エストゥディアンテスでリーグ優勝、アトレティコ・マドリーの監督就任後は、UEFAヨーロッパリーグ優勝、コパ・デル・レイ優勝、リーグ優勝、そしてUEFAチャンピオンズリーグ優勝という結果を残し、今やモウリーニョ、アンチェロッティ、グアルディオラ、ベンゲルといった超一流監督の仲間入りを果たしました。

現役時代のシメオネは、ファイターでありながら、サッカーの奥深さを知り尽くしたマエストロのような雰囲気を持っていました。どんなチームでも成功し、サポーターに愛されたシメオネ。そんなシメオネの魅力は、彼が発する言葉からも伝わってきます。

シメオネの魅力

シメオネの魅力は、困難な状況におかれても、真正面から向き合い、立ち向かう男の姿を体現しているところだと、僕は思っています。

人生というのは立ち向かってなんぼだ。隠れていてはなんにもならない。決断をしなくてはいけないし、それによって周りからあなたがどう見られるかを考えるべきではない。人がある状況に追い込まれた時、解決する唯一の方法は立ち向かうことであり、逃げ隠れすることではない。

シメオネの言葉からは、彼の人生経験に基づいた信念が伝わってきます。その言葉からは、サッカー選手としてではく、人としてどう生きるべきか。選手と監督という関係ではなく、人と人との関係を築こうとするシメオネの人となりが伝わってきます。

映画の世界でも、理不尽な状況におかれても、立ち向かっていく男の姿を描いた名作は数多く存在します。もしかしたら、選手、サポーター、そしてサッカーファンはかつて映画スターが担った男の姿を、シメオネに重ねているのかもしれません。

シメオネの言葉から考える「男とは」

本書、「シメオネ超効果 リーダーの言葉で今あるチームは強くなる」は、シメオネ自身の言葉で、「逆境の乗り越え方」「リーダーの責任と役割」「「勝ち」を続ける」といったテーマについて語られた1冊です。

シメオネの魅力がつまった本書を読んでいると、男はどうあるべきか。そんなことを考えさせられます。

おすすめ商品

 - , ,