「スポーツビジネス最強の教科書」に学ぶスポーツビジネス。第14回:スポンサーシップとスポーツ用品メーカー

スポーツビジネス最強の教科書

ビジネスの世界でここ数年右肩上がりで成長している業界があります。それは、スポーツビジネスです。スポーツビジネス市場は2014年には1460億ドルを超えると推計されるなど、メディア、スポンサー企業、広告マーケティング、スタジアム、スポーツ用品などの産業を巻き込みながら、巨大なビジネスへと成長しています。

スポーツビジネスの現状を踏まえて、改めてスポーツビジネスについて勉強してみようと考え、手にとったのが平田竹男さんの著書「スポーツビジネス最強の教科書」です。

平田さんは通産省を経て、日本サッカー協会の専務理事を務めたかたで、現在は早稲田大学大学院スポーツ科学研究科教授を務めてらっしゃいます。平田さんが教えた生徒には、あの桑田真澄さんがいらっしゃいます。

平田さんの著書「サッカーという名の戦争-日本代表、外交交渉の裏舞台-」が面白かったので、「スポーツビジネス最強の教科書」も楽しみにしていたのですが、非常に読み応えがある本なので、自分が興味をいだいた箇所はメモとしてブログに残しておこうと思います。

今回はスポンサーシップとスポーツ用品メーカーについて、書かれた箇所の読書メモをご紹介します。
※データは2012年10月の出版当時のものです。

スポーツとスポンサーシップ

  • サッカーではピッチの横にある広告看板の中継における露出量の割合は平均9%と言われ、1試合で500秒前後の露出に値する
  • プロ野球の場合、バックネットの看板広告の露出時間は27%で、1900秒前後と言われている。15秒のCMで考えれば、サッカーでは33本分であり、プロ野球は127本分
  • レアルマドリードの2010年のスポンサー収入は1億7200万ユーロで、総収入の約34%を占めている
  • 総収入上位10クラブの中でバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)のスポンサー収入等が最も多く、1億7700万ユーロで、総収入の約53%を占めている
  • Jリーグクラブの広告料収入は総収入の約45%を占めている
  • プレミアリーグのリーグスポンサーであるバークレイズが2010シーズンから3年間における契約金は82億ユーロ
  • Jリーグの収入構造を見ると、企業からの協賛金は総収入の約37%を占めており、放映権料(41%)につぐ重要な収入源
  • 東京スタジアムのネーミングライツを味の素は2008年から2014年までの6年間、14億円で契約を更新している
  • 日本で最も高値でネーミングライツが取引されたのは、福岡Yahoo! Japanドームで、5年25億円。スタジアムの名前を変更することに加え、冠協賛試合の開催(5試合分)、冠協賛試合における始球式の開催(年間5回)、球場公告看板(グラウンド芝公告、球場外壁広告、ベンチ内広告)等、スタジアムにおけるさまざまな権利の行使が可能な契約を結んでいる
  • 日本のネーミングライツは契約期間が短い。アメリカの場合は平均で20年契約であり、NFLデトロイト・ライオンズのホームスタジアムであるフォードスタジアムは、40年契約の4000万ドルという長期契約を結んでいる
  • 2005年に横浜国際総合競技場がネーミングライツを導入し、日産自動車が4億7000万円の5年契約で購入し「日産スタジアム」となったが、FIFAクラブワールドカップでは同競技場は「横浜国際総合競技場」の名前で使用された。2007年から2014年までのFIFAの自動車業界カテゴリーの公式スポンサーがHYUNDAI、FIFAクラブワールドカップのメインスポンサーがトヨタ自動車だったため、日産自動車の名前を使用することができなかった。
  • ネーミングライツにはイベントのスポンサーとのコンフリクトが生じる

スポーツ用品メーカーのスポンサー活動

  • アディダスはFIFAと2010年、2014年のワールドカップを含む3億5100万ドルのパートナー契約を締結している
  • アディダスは2010年にはサッカー関連収入が少なくとも15億ユーロとの見通しを示した
  • FIFAワールドカップを軸に広告・宣伝活動を行うブランドの中で、ナイキがインターネット上で最も注目を集めているブランドだった
  • ナイキは、ブログやメッセージボード、SNSサイト上でのブランドにかかわるワールドカップ関連の話題の30%を占めていた
  • リオネル・メッシは2006年1月にナイキからアディダスに変更した時、裁判ざたになった。判決はナイキの訴えが退けられたが、ナイキは契約違反として550万ユーロの支払いをメッシに求めた
  • フランスサッカー協会は代表のユニホームなどの用具提供スポンサーとしてナイキと2011年から18年までの7年半の契約を結び、契約金は年間約4260万ユーロでした。
  • フランスサッカー協会はアディダスと1972年から契約を結んでいたが、新しい契約料は以前の4.5倍に相当すると言われている
  • リオネル・メッシはアディダスと、クリスティアーノ・ロナウドはナイキと、それぞれ年間200万ポンド、ルーニーはナイキと100万ポンドの契約を結んでいると言われている
  • マリオ・ゲッツェはナイキと10年間で1500万ユーロの契約を結んだと言われている
  • ネイマールはナイキと2022年までの長期契約を結んでいる
  • セルヒオ・アグエロはナイキからプーマへスポンサーを変更した時、年間125万ポンドで、ルーニーより高額な契約を結んだ
  • セスク・ファブレガスもナイキからプーマへスポンサーを変更した時、総額1600万ポンドの長期契約を結んだ

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