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2017年J1第26節 清水エスパルス対川崎フロンターレ プレビュー「頭が疲れていなければ、動く事は出来る」

   

2017年Jリーグ第26節、川崎フロンターレの対戦相手は清水エスパルスです。

戦い方を統一することはとても難しい

サッカーの試合中に、戦い方を統一することは本当に難しいと感じます。今朝、僕は個人フットサルに参加したのですが、僕が参加したチームは試合開始早々に立て続けに2失点。僕は失点すると腹が立つけれど、自分たちがボールを保持したら、まずはきちんとボールを保持する。保持出来なかったら、素早くボールを奪い返すという動きをしようと試みました。

ところが、他の選手は失点しても動きを変えようとしません。失点前と同じようにプレーし、僕から見ると「得点を奪いにいこうとしていない」ように見えました。そうすると、僕の動きは浮いてしまい、個人の力でボールを奪えればそれにこした事はありませんが、ボールを奪えなければ、僕の動きはまるで無駄になってしまうのです。

個人フットサルをやっていると、得点差や時間帯を頭に入れつつ動きを変える、周りの選手の動きを頭に入れつつ、わざとパスを出させてパスカットしたりといったプレーを即興でやらなければなりません。味方が何をするか分からないので、常に首を振り続けないと味方の位置が読み取れません。

攻撃でも、初めて対戦する相手の力を読んでドリブルを仕掛けるのか、パスを組み合わせるのか、読み取らなければなりません。相手の力をドラゴンボールのスカウターのように読み取り、相手の力と自分の力、味方のプレーの特徴とコンディションを読み取り、瞬時に最適なプレーを選択する。これが、サッカーに必要な「目」の力です。

「ゲームプランどおりに進行してない」とか、「個人個人の判断がバラバラ」と感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、ゲームプランがあっても、状況次第で即興で対応しなければならない事があります。そして、選手も人間なので、理性より感情で動く事があります。スタジアムのフィールドという異常な空間で、理性を保てる人のほうがおかしいかもしれません。だからこそ、優秀なサッカーの監督は「感情で動いたとしても、正しく動ける」ように、何度も同じ動きをトレーニングで実践します。意識せずとも動ける。これは、身体が疲れている時ほど効果があります。

サッカーのアクションには、ジョギング、止まる、ダッシュ、止まるしかない

名古屋グランパスの風間監督は、「サッカーのアクションには、ジョギング、止まる、ダッシュ、止まるしかない」と語っていました。そして、風間監督は「歩くということは頭が休んでいるということ」と付け加えました。ここで重要なのは、「ジョギング」です。ジョギングがなぜ重要なのかというと、ジョギングという行為は「立つべき位置を修正する」ために行うからです。

ボールを奪う時は、ジョギングでパスコースを消しながら、ダッシュで一気に距離を詰め、相手とボールとの間に身体か脚を入れて、ボールを自分のものにする。これが「ボールを奪う」という行為です。よく「守備の戦術がない」という人がいますが、守備の戦術がないチームや選手は、攻撃の戦術もありません。

なぜなら、守備の上手さ、攻撃の旨さを判断する時に最も注目すべきポイントは、この「ジョギング」の動きだからです。「ジョギング」せず、「歩く」もしくは、「止まる」時間が長い選手は、やるべきことが判断できず、頭の動きが止まっていると言えます。

面白くない試合をして勝つ

なぜ、サッカーに必要な「目」と、「立つべき位置を修正する」ジョギングについて書いたかというと、この2点は身体が疲れていて、頭が働かない選手を判断するには最も分かりやすいポイントだからです。相手を判断し、適切なアクションを起こそうとしているか。アクションを起こすためにすべき事を考え続けているか。そして、考え続ける事が出来るコンディションなのか。たぶん、この試合を迎える川崎フロンターレは、頭が普段通り働くコンディションではないと思います。動きが止まる時間が増えると予想されます。

動きが止まるとしたら、どうやって勝つか。方法としては、1つしかありません。それは、相手の消耗を待つ事です。モハメド・アリがジョージ・フォアマンに勝った時のように(例えが古い)、相手に攻め込ませてもロープ際でガードを固め、自身の消耗を避け、相手が消耗したら攻撃を仕掛ける。

エンターテイメントとしては、面白いサッカーではありません。しかし、長いリーグ戦を戦っていると、面白くない勝ち方をしなければならない時があります。面白くない勝ち方をするには、コーナーキックやフリーキックなどのセットプレーで得点を奪う事。そして、セットプレーから失点しない事です。強い時の鹿島アントラーズが、セットプレーからの得点で優位に試合をコントロールしたように。

僕はこの試合の川崎フロンターレに期待したいのは、「面白くない試合をする」事です。得点を奪わなくてもいいし、引き分けでもいいくらいです。勝ち点0で帰ってこなければ、それでよいという試合です。繰り返しますが、スカッと勝つ試合にはなりません。むしろ、負ける確率の方がこの試合に限って言えば、高い試合だと思います。だからこそ、チャンスはたくさん転がっている試合だとも言えます。僕はとても楽しみです。

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