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量によって結果を担保できない30代

   

先日、NHKの「SWITCHインタビュー達人達(たち)」という番組で放送されていた、登山家の竹内洋岳さんとフリーダイバーの篠宮龍三さんの対談がすごく面白かったので、印象に残った話を紹介したいと思います。

竹内洋岳さんは、日本人で唯一8,000m級の山14座にすべて登頂した登山家です。しかも、14座のうち11座は酸素ボンベを使わずに登る、無酸素登頂です。篠宮龍三さんは、現在アジア記録となる水深115mの記録をもつ、日本人唯一のプロフリーダイビング選手です。

量によって結果は担保できない30代。

2人のクロストークでは、「雪崩に巻き込まれて滑落して、背骨を折って、片方の肺が潰れた」とか、「試合に出る度に、ブラックアウト(意識がなくなる)状態になった」といった、凄い話も出てくるのですが、印象に残っているのは、こんな話です。

竹内さんからの「何を磨いていくのか、何を研ぎ澄ましていくのか」という質問に対して、篠宮さんはこう語りました。

アラフォーアスリートは、練習量によって結果を担保できなくなっている。
体に疲れが蓄積しやすくなって、それによって故障もしやすくなってくる。
いかに練習しないかがテーマなんですよ。
いかに無駄なトレーニングをしないかということ。
ポイントを抑えて、ピンポイントでトレーニングをバシッとやる。

だから、頭の中で事前によーく考えて、シュミレーションしておいて、
無駄な疲れを残さないようにするということですね。

僕自身、最近同じことを感じていました。30代になって、20代と比較すると、疲れが抜けにくくなりました。また、一夜漬けのように、前日に長時間をかけて、集中して何かを覚えようとしても、覚えられなくなりました。集中力も続きません。20代の頃のように、量をこなせばこなすほど、比例してよい結果が得られるということは、なくなりました。プログラミングをいくらやっても疲れない、デザインをいくらやっても疲れない、英語をいくら勉強しても疲れない、こうしたことは出来なくなりましたし、やってもよい結果は得られなくなってきた。そんな気がします。

逆に、長い期間をかけて、短い時間で、毎日じっくりこつこつ続けることは、苦にならなくなりました。篠宮さんがおっしゃるように、無駄なことをしないために、頭の中で事前によーく考えて、シュミレーションするようになりました。シュミレーションするのは、仕事や勉強するときだけではありません。例えば、買い物です。以前は欲しいと思ったら衝動的に買っていましたが、今は本当に必要か、買ったらどんな場面で使うか、シュミレーションするようになりました。

30代から身につく「考える力」

30代になると、「やりたいことを全部やる」「寝ないでもやる」という体力は、次第に失われていきます。ただ、その分、20代までに培ったことを活かして、どうやったら物事を上手く進められるのか。どうやったら、最適な効果が得られるのか。こうした「考える力」が身につくのは、むしろ、30代からのような気がします。

30代から身につく、考える力。いかに新たに身につく力を活かすか。
その事を最近良く考えています。

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