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書評「人生を変える南の島々。ヨーロッパ編」(高城剛)-なぜ高城剛は南の島を巡ることを仕事に出来るのか-

   

人生を変える南の島々。<ヨーロッパ編>

本書「人生を変える南の島々。ヨーロッパ編」は、高城剛さん自身がすべての島々を自らの資金で訪れ、すべての写真を撮り下ろし、旅行代理店や航空会社のタイアップをすべて断り、政府観光局から「できれば書かないでほしい」と言われたことも書いた、世間では良いと言われる観光地の地獄っぷりや、誰も知らない天国までまとめた、最強のヨーロッパの南の島のガイドブックです。

スペインのイビザ島、イタリアのマルカ島、フランスのコルシカ島といった有名の島だけでなく、「次のイビザ」と言われるクロアチアのパグ島、「紅の豚」のポルコ・ロッソのアジトのモデルと言われるギリシャのザキントス島、高城さんが「理想的な南の島」と語るイタリアのファビニャーナ島など、既成のガイドブックでは紹介されていない南の島も数多く紹介されています。今月Kindle版も発売され、旅行好きには買って損はない1冊です。

高城剛が南の島を仕事にするステップ

なぜ、高城剛さんは「南の島」を巡り、紹介するのでしょうか。本書の冒頭に書かれているように、世界経済が不況に向かい、社会システムが壊れようとしながら南北に分断する中、「南の島という生き方」があるのではないかという本人の仮説を証明するためなのかもしれませんが、僕自身は読みながらこんなことを考えました。

みうらじゅんさんによると、「ない仕事」を作るには、「マイブーム」「量を集める」「人を説得する」というステップを踏む必要があるそうです、

まず、マイブーム。南の島は高城さんにとっては、マイブームです。元々高城さんにとっての「旅」は、マイブームというより日常です。そして、日常である旅を徹底的にでるだけでなく、「南の島」という場所に特化することで、量を集めます。そして「人を説得する」ための手段が、本書のような書籍であり、先日渋谷公会堂で行われたトークライブです。高城さんは、自然と「マイブーム」「量を集める」「人を説得する」というステップを踏むことで、「ない仕事」を作っているのです。

南の島を求めているのは市井の人々だけじゃない

そして、「ない仕事」を作って「人を説得する」先は、市井の人々だけではありません。世界中の国や地域、企業が、世界はどう進むべきか、どう人や産業を呼びこむべきか、どうブランディングしていけばよいのか、というアイディアを募っています。そして、アイディアを持っている人は、企業に属さず、世界の事情に精通した上で、特殊な分野を追求し知識と技術を兼ね備えた人材なのだということを、アイディアを求めている人々は理解しています。

高城さんが提唱するような「南の島という生き方」を説明してくれる人材は、アイディアを求めている人々にとっては、貴重な存在です。高城さんの本業は、世界中のアイディアを求めている人々に対して、問題の解決策となるアイディアを提供することにあります。したがって、高城さんは南の島を周ることは、自身の本業にも役立っているのです。高城さんに言わせると、「役立たせるために仕事を作っている」というのかもしれませんが。

好きなことを追求することが、なぜ大切なのか

本書を読んでいると、高城さんが「好きなことを追求すること」の大切さを、メルマガで繰り返し伝えている理由がよく分かります。なぜ、高城さんは好きなことを追求するのか。それは、好きなことであれば、量を集め、人を説得することが、容易に出来るということを、自身の経験から知っているからに他なりません。そして、好きなことを追求することが、ストレスや嫌なことを軽減する唯一の方法であることを実感しているからなのだと思います。

人によって、「南の島」にあたるものは、それぞれです。本書を読みながら、僕にとっての「南の島」が何なのか、改めて考えさせられました。

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