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30過ぎても成長する人の習慣に学べ。書評「考える習慣」(中村憲剛)

   

川崎フロンターレの中心選手として活躍し、日本代表としても68試合(2014年11月23日現在)に出場している中村憲剛。しかし、中村憲剛はプロ入り当時は無名の選手で、注目された選手ではありませんでした。そんな中村憲剛が、いかにして現在の中村憲剛になり得たのか。20代以降、ほとんど成長することはないと言われるサッカー選手ですが、中村憲剛は毎年のように成長を続け、30代に入っても成長は止まることはありません。

中村憲剛が成長し続ける秘密はどこにあるのか。それは、「考える」ことにあります。中村憲剛は、いかに考えてきたのか。考えたことを、いかにして自らの糧としてきたのか。その事が分かるのが、本書「考える習慣」です。

「考える」とはどういうことなのか

本書のこんな言葉から、中村憲剛がプロサッカー選手として戦っていく中で、どのように考え、自分のプレーを磨いてきたのか、よく分かります。

自分のプレー、ヤットさんのプレー、それこそ国内外を問わず、片っ端からビデオを見ました。中でも自分を一番見ました。

まず、自分を知らないといけないという思いがありました。己を知ることはすごく大事で、結局、自分はどういうミスをする人間なのか、把握する必要があるんです。ピッチで判断したことと、映像で俯瞰してみた場合の判断は当然、違ってきます。

上にあるカメラから俯瞰して観た場合、何で自分はそんな判断をしてしまったのだろうとなることもあります。

もちろん、ミスした場面は見たくないけど、パスやドリブルを止められるシーンを見て、「あんな判断だから止められたんだな」とか「次はこうしよう」とかんがえるようになります。

この言葉からは、「考える」ということがどういうことなのか、改めて教えてもらった気がします。

特に印象に残ったのは、「自分はどういうミスをする人間なのか、把握する必要がある」という言葉です。ミスにこそ、本当の自分が隠されていますし、ミスや短所を裏返せば、それは自分の長所になります。ミスを把握することで、自分の長所をいかにして発揮するかを考えることが出来るのだと思います。中村憲剛は、自分のミスと向き合い、どうやったらミスを減らせるのか、どうやったら成功できるのか考え、自分なりに答えを導き出し、日々の練習で試行錯誤を続けてきたのだと思います。

中村憲剛は、自身にとって「考える」という行為がどのくらい大切なのかを、こんな言葉で表現しています。


家族との時間を多少にしても、その時間は惜しみません。

「考える」こと。それは、プロサッカー選手中村憲剛を支える生命線なのです。

考えることで成長してきた

中村憲剛が、本書を通じて伝えていること、それは「壁を乗り越えるために、考える事の大切さ」です。

壁にぶつかったら、どうやって乗り越えればよいのか。自分で考えて、工夫して取り組む。取り組んだことに対する結果を元に、また自分で考えて、工夫する。この繰り返しでしか、壁を乗り越えることは出来ないのです。ビジネスの世界でも「PDCAサイクル」という言葉でその重要性は語られていますが、それは、サラリーマンだけでなく、プロサッカー選手も同じです。

今の日本代表に選ばれている選手は、「壁を乗り越えるために、考える事の大切さ」をよく理解しているメンバーが選ばれていると思います。本田圭佑、香川真司、岡崎慎司、吉田麻也、内田篤人といったメンバーは、各々が自分のぶつかっている壁と向き合い、どのように乗り越えていけばいいのか、周りの意見に左右されずに自ら考え、取り組むことの出来る選手たちです。

何か問題が起きた時、Webサイトで検索したり、本を読んで解決策を調べて、手短に解決しようとしがちです。でも、本当に問題を解決しようとしたら、まず今起こっていることを徹底的に分析し、自分の頭で考えてから行動に移さないと、行動に移している時に、周りに流されたり、自分自身が「これでいいのか」と考え、ぶれてしまい、すべきことが徹底出来ず、結局問題が解決されないままズルズル過ごしてしまうことがあります。

本人の言葉を借りるなら、ギリギリでプロサッカー選手になった中村憲剛が、いかに考え、どうやって成長してきたのか。考え続けてきた過程が、本書には記録されています。川崎フロンターレのサポーターはもう読んでいると思いますが、他チームのサポーターも、スポーツに興味がある人も、ぜひ読んで欲しい1冊です。中村憲剛の取り組みや考え方は、普段の仕事に活かせるヒントがつまっています。

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