考えなければ始まらない。考えなければ変えられない。書評「考え方のコツ」(松浦弥太郎)

2013/12/23

本書は、「思考術」「想像術」「コミュニケーション術」「時間管理術」「グローバル術」を軸に、「考える」とはどういうことか。「考える」ことの重要性を説いた1冊です。以前「松浦弥太郎の仕事術」という書籍を紹介しましたが、本書はその続編ともいえます。

何かしながら「考える」ことはできない。

本書で、著者が伝えたいことは以下の文章に集約されています。

「仕事をしながら新しい企画について考えている」
「電車に乗っている時も、家族と雑談している時もアイデアを練っている」
時折、こう言う人がいますが、
思考とは、ながら作業でなんとなくできることではありません。
積極的に「考えるための時間」を確保し、
落ち着ける「考えるための環境」を整え、
然るべき「考える手順」を踏まなければ、アイデアを生み出すことはできません。

この文章を読んだ時、自分は「考える」という行為を甘くみていたことに気がつきました。昔の上司に、よく「ちゃんと頭で考えや」と怒られていた意味が、ようやくわかりました。考えるためには「時間」と「環境」を整え、「手順」を踏む必要があるのです。本書にはその方法が書かれています。

アイデアを生み出せる人は「時間」と「環境」を確保している

仕事をしていると、次々と新しいアイデアを思いつき、実行に移すことで成果を出している人に出会うことがあります。そういう人は、常に表情が柔らかく、楽しそうに自分のアイデアを語ります。大抵、そういう人は、仕事でも成果を出しています。

僕自身、どうやったら有効なアイデアを生み出せるのか試行錯誤していたのですが、本書を読んでようやくわかりました。アイデアを生み出せる人は、その人なりに、日々考える「時間」と「環境」を確保しているのだと思います。場所は自宅かも知れませんし、カフェかもしれませんし、あるいは誰もいない会社かもしれません。

推測ですが、お金を稼いだり、社会に影響力を持っている人や、成功者と呼ばれる人は、意識して「考える時間」を確保しているのだと思います。ちなみに、著者は、朝夕それぞれ1時間確保することを推奨しています。

自分自身の状況を変えたいと思うのであれば、まずは考えよ。
考えなければ始まらない。考えなければ変えられない。

今まで見落としていた、何気ないことに気づかせてくれた1冊です。

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