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企画を立てる際には”守・破・離”のプロセスで。書評:「代官山オトナTSUTAYA計画」

      2013/08/07

オープンして以来、代官山の新たな憩いのスポットとして話題を提供している代官山T-SITE。この本は代官山T-SITEをプロデュースしたTSUTAYAの創業者が、どのような考えのもとこの場所を作ったのかがまとめられた本です。ただ、個人的には代官山T-SITEを作るに至った経緯より、著者が企画するプロセスについて書かれている部分を、興味深く読ませてもらいました。

この本を読んで、気になったトピックをピックアップして紹介します。

顧客価値の創造

著者が企画する時に最も留意していること。それは「顧客価値の創造」だそうです。これはドラッガーの「マネジメント」にも書かれている有名な言葉なのですが、顧客価値には「顧客の価値」「顧客にとっての価値」の2つの考え方があります。この2つを高める方法を考えぬくこと、これが企画の原点だとこの本には随所に書かれています。

TSUTAYAはライフスタイルを売る会社

この本を読んでいて意外だったのは、著者が「TSUTAYAはライフスタイルを売る会社」と定義していたことです。

僕にとって、TSUTAYAはあくまでレンタルビデオ店のイメージしかなかったのですが、よく考えれば最近のTSUTAYAは六本木ヒルズに本屋の中にスターバックスを設置し、コーヒーを飲みながら本が読めるお店を作ったりしています。

今回の代官山T-SITEは、”プレミアエイジ”が楽しめる施設を作っていて、TSUTAYAは単なるサービスを売る会社というよりは、サービスの先にあるライフスタイルを売る会社に変化しつつある、と感じていますが、急に変化したわけではなく、意図的に変化させてきたことが、この本を読んでいて理解できました。

企画を立てる際には”守・破・離”のプロセスで

この本の「おわりに」という章に書かれていたのですが、著者は社員に対して「企画を立てる際には”守・破・離”のプロセスで」と指導しているそうです。「”守・破・離”のプロセス」というのは、

  • 守:形をまねる、基本を学ぶ
  • 破:一転して違う形を試みる
  • 離:これを繰り返して、積み重ねにより一段上に立つ

という剣や能や茶道を学ぶ際の、基本的な姿勢のことを表す言葉だそうです。
企画とは、今現在存在する情報の組み合わせで構成されます。今現在存在する情報を組み合わせるには、確かに「”守・破・離”のプロセス」で進めることが、効果的だと僕自身の実体験からも感じます。

当たり前のことをきちんと実行する

この書籍にて語られている考え方やプロセスは、当たり前すぎて新鮮味がないように感じますが、当たり前の考え方をきちんと実行することが、人々にインパクトを与える企画を成し得る唯一の方法なのだと、この書籍には書かれています。

おすすめ商品

このブログを読んで、本書に興味を持った方はこちら。

この本の著者である増田宗昭さんの「企画の虎の巻」について書かれた本はこちら。

この本に再三登場する「顧客価値の創造」について書かれているドラッガーの「マネジメント」はこちら。

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