2017年J1第24節 ヴァンフォーレ甲府対川崎フロンターレ プレビュー「0-0で後半30分を迎えた時にどうするか」

2017年Jリーグ第24節、川崎フロンターレの対戦相手はヴァンフォーレ甲府です。まず第24節までのデータを基に、ヴァンフォーレ甲府のデータから分析した特徴を紹介します。

得点が奪えないヴァンフォーレ甲府

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は7.0%でリーグ18位。攻撃回数は123.0回とリーグ6位なのですが、1試合平均のシュート数は8.6回でリーグ18位。 実はヴァンフォーレ甲府は、J1チームで唯一1試合平均のシュート数が10本を下回っているチームです。つまり、なかなかシュートチャンスを作り出せないチームなのです。当然シュートチャンスも少ないので、シュート成功率も低く、6.1%でリーグ17位。チームの得点数が12点がリーグ18位でチーム内得点王が堀米とウィルソンの2得点という数字からも、得点を奪う事に苦労している事が読み取れます。

実際攻撃のデータを分析すると、1試合平均の枠内シュート数は2.6位でリーグ18位、1試合平均のボール支配率も44.4%でリーグ16位、30mライン侵入回数も34.2回でリーグ16位。敵陣にボールを上手く運べているかを示す指標である、コーナーキックの数も1試合平均で3.3回でリーグ16位。得点を奪うだけでなく、相手ゴール方向にボールを運ぶことにも苦労している事がわかります。

ヴァンフォーレ甲府は守備はよいチームです。シュートを打たれた数を攻撃を受けた数で割った「被チャンス構築率」は9.9%でリーグ4位。攻撃を受けた回数は121.7回でリーグ7位、被シュート数は12.0本でリーグ5位。シュートを打たれない守備は上手いチームということが、データから読み取れます。ただ、シュート被成功率は9.1%でリーグ10位なので、シュートを防いだり、成功率の低いシュートを打たせる守備は上手くありませんが、守備のデータは悪くありません。このチームの問題は攻撃です。

0-0でどうしても得点が欲しい場面で鬼木監督は中村を交代させるのか

川崎フロンターレにとって、この試合はACLから中3日で迎える試合で、しかもアウェー。コンディションを整えるので精一杯だと思います。ヴァンフォーレ甲府は中6日空いているので、コンディションを整える時間も、対策を準備する時間もありました。第6節に戦った時は、ヴァンフォーレ甲府の守備に川崎フロンターレのDFとMFが捕まってしまい、なかなか相手陣内にボールが運べました。当時は3-6-1で川崎フロンターレは戦っていましたが、この試合は4-4-2(4-2-3-1)で戦う事が予想されます。第6節に戦った時は、試合途中で4-2-3-1にフォーメーションを変更し、ボールが相手陣内にスムーズに運べるようになりました。ヴァンフォーレ甲府は、相手にボールを運ばせない守備が上手いチームです。いかに素早く相手陣内にボールを運べるかが、この試合の見所です。

この試合は、先制点を川崎フロンターレが奪えれば、川崎フロンターレのペースで試合をコントロールすることが出来ると思います。ただ、0-0で後半30分頃を迎えた時、川崎フロンターレがどのように対応するのかに僕は注目しています。ヴァンフォーレ甲府の守備を考えると、十分そんな試合展開も考えられるからです。

最近の川崎フロンターレは、後半25分頃に中村を交代させています。この交代が上手くいっているのは、前半に先制点を奪って試合をコントロール出来ているからです。しかし、0-0でどうしても得点が欲しい試合だったとき、鬼木監督は普段通り中村を交代させるのでしょうか。それともどのような交代を行い、得点を奪いにいくのか。鬼木監督の采配に注目して欲しいと思いますし、もし普段通り中村を交代させた場合、鬼木監督の中村に対する扱いだったり、考えが読み解けるはずです。

この試合は簡単な試合にならないと思いますし、この試合に負けることがあれば、「この試合に負けて優勝を逃した」と言われるようにな試合になる気がします。楽しみでもありますが、少し嫌な予感もする試合です。

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