2017年J1第27節 ヴィッセル神戸対川崎フロンターレ プレビュー「ヴィッセル神戸の課題は「ゴール前」」

2017/09/24

2017年Jリーグ第27節、川崎フロンターレの対戦相手はヴィッセル神戸です。まず第26節までのデータを基に、ヴィッセル神戸のデータから分析した特徴を紹介します。

攻撃も守備も「ゴール前」に課題をかかえているチーム

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は11.7%でリーグ10位。攻撃回数は116.0回とリーグ16位ですが、1試合平均のシュート数は13.5回でリーグ7位。シュートを打つプレーまでボールを運ぶのが上手いチームだといえます。一方、シュート成功率は8.2%でリーグ14位。シュート成功率が10%を切っているということは、成功率が高いシュートチャンスを作れていないということがいえます。

攻撃に関するデータを詳しく分析すると、1試合平均の枠内シュートは4.3本でリーグ6位と、決してシュートを枠内に飛ばせていないわけではありません。問題なのは、枠に打ったシュートが決まっていないという事です。ただ、前回対戦した第17節のシュート成功率は、6.9%だったので、シュート成功率は少しずつ向上しています。これは、ポドルスキの補強も要因だと思います。

ヴィッセル神戸は、1試合平均のボール支配率は48.3%でリーグ11位。1試合平均のボール支配率が50%を切っているということは、決してボールを保持して、試合をコントロールする戦略を基に、試合に臨んでいるチームではないということがわかります。このようなチームはカウンター戦略を採用しているチームと言われ、ボール支配率の割に30mラインの侵入回数とセットプレーからの得点が多い傾向になります。ヴィッセル神戸は30mライン侵入回数は1試合平均44.2回でリーグ8位なのですが、セットプレーからの得点は総得点全体の27%しかありません。カウンター戦略を採用するチームは、セットプレーからの得点は40%を超えていてもよいくらいなので、セットプレーからの得点が少ないのは、ヴィッセル神戸の課題だと思います。

守備のデータを分析すると。シュートを打たれた数を攻撃を受けた数で割った「被チャンス構築率」は10.2%でリーグ6位。攻撃を受ける回数は121.2回でリーグ11位と多いのですが、シュートを打たれない守備が出来ている被チャンス成功率は10.2%でリーグ6位。攻撃を受ける回数は多いのですが、シュートは打たれない守備が上手いチームです。ただ、「被シュート成功率」は9.9%でリーグ11位。シュートは打たれないけど、打たれたらゴールを決められてしまう。そんなチームだといえます。

つまり、ヴィッセル神戸は攻撃も守備も「ゴール前」に課題をかかえているチームなのです。

ヴィッセル神戸の守備をどう崩すのか

川崎フロンターレは、この試合を中2日で迎えます。天皇杯の清水エスパルス戦はメンバーを入れ替えて臨みましたが、連戦が続いており、コンディション調整は簡単ではありません。また、ノエビアスタジアム神戸はスタジアムの形状の問題で芝の根つきが悪い箇所があり、このスタジアムでは川崎フロンターレは毎回苦戦しています。ネルシーニョ監督はこのグラウンド状況を味方につけ、川崎フロンターレのDFがボールを持ったら、素早く距離を詰め、パスコースを消して、ボールを何度も奪って、シュートチャンスを作ってみせました。特にエドゥアルドに対して、右足でボールを蹴らせてミスを誘った守備が印象に残っています。

前回対戦時は、川崎フロンターレのDFがボールを保持したら、両サイドのMFがボールを受ける動きをして、ヴィッセル神戸の守備を外し、スムーズに相手陣内にボールを運ぶことが出来ました。この試合も、阿部や家長といった両サイドのMFがボールを受け、相手陣内にボールをスムーズに運べるかどうかがポイントになりそうです。

あとは、グラウンド状況次第では、あえて「パスをつながない」という方法もあると思います。小林やエウシーニョに相手の背後を狙わせ続け、相手の守備をゴール付近まで下げてから、攻撃を仕掛ける。このような臨機応変の対応が求められると思います。

フィールドの中央でボールを奪う事が出来たら、ヴィッセル神戸ペースの試合。相手ゴール前までスムーズにボールが運べていたら、川崎フロンターレペースの試合。この試合はボールがフィールドのどこにあることが多いかに注目してください。

毎回、ヴィッセル神戸との対戦は、ヴィッセル神戸の守備をどう崩すのか、楽しみにしています。この試合も楽しみです。

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