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空気を読むな。外に出よう。書評「われ日本海の橋とならん」

      2013/02/23

われ日本海の橋とならん

現在”中国で最も有名な日本人”と言われている加藤嘉一さんの著書を読み終えました。”中国で最も有名な日本人”加藤嘉一さんとは、中国のメディアを中心に、活躍するエコノミストで、彼はCCTVや香港フェニックスといったTVのコメンテーターをつとめ、中国版フィナンシャル・タイムズにも寄稿しています。

加藤嘉一さんは1984年生まれの、28歳。なぜ、20代の日本人にそんなことができたのか。本書には、その理由が詳しくまとめられています。

ネイティブと同レベルの語学力

1つ目に挙げられるのは彼の語学力です。北京大学に中国政府の国費留学で入学した加藤さんは、「食堂のおばちゃんに世間話5時間」「単語の勉強2時間」「「人民日報」を隅々まで読みつくす」という勉強を毎日繰り返し、ネイティブに限りなく近い中国語を身につけた。この語学力なしにして、現在の加藤嘉一さんは語れません。(英語も高校時代にすでにTOEIC900点台を記録していたそうだ)

発言をコントロールできる「インテリジェンス」

2つめにあげられるのは、彼の「インテリジェンス」だ。彼はメディアの登場するようになってから、以下の「ストライクゾーン」を外さずに発言するように、自らをコントロールしてきたのだという。

  1. 自分は日本人であること
  2. ここは中国であること
  3. 政府・インテリ層にとって価値ある提言であること
  4. 大衆に伝わる言葉であること

また、彼は北京大学の学生(現在は研究員)で、面子を重んじる中国人の気質、激烈な中国エリート社会の競争社会、共産党支配体制のメリット・デメリット、中国独自に発達したインターネット文化、といった、中国という国そのものを肌で経験しています。

自ら経験したことをバックグラウンドに、意識して発言を「ストライクゾーン」にコントロールできる「インテリジェンス」こそ、彼の強みだといえます。

「中国社会の中にいる日本人」を強みに

3つめは、彼が「中国社会の中にいる日本人」であることを、強みに変えている。日本人が中国人の事を理解できていないように、中国人も日本人の事が理解できていない。その点を彼は強みに変え、日本人の立場から中国に提言を行うことで、中国で確固たる地位を築き上げた。

「空気を読む」より「外に出る」

彼は日本人であるが、「空気を読む」日本社会に馴染めなかったと、著書で語っています。しかし、語学力とインテリジェンスを武器に中国で活躍することで、空気を読むことを優先したがゆえに、日本社会を覆うなんとも言えない閉塞感を打破しました。

読了後、彼のような人物が今後活躍していくのだろうと思う反面、空気を読むことを優先する日本社会にどっぷりと浸かった、自分自身の今後の行く末を憂いでしまいました。

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