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ゴールキーパーに求められる「手が使えるDF」としての役割。

   

2014年ブラジルワールドカップで繰り広げられる熱戦を観ていて、僕自身が実感したことを書きたいと思います。

DFと同じパス回しが出来る世界のゴールキーパー

今大会、ゴールキーパーの活躍が目立ちます。勝ち上がっているチームには、よいゴールキーパーが必ずいます。

コスタリカの躍進を支えているのは、ケイラー・ナバス。オサスナでプレーし、リーガエスパニューラ屈指のゴールキーパーです。チリのゴールキーパーは、クラウディオ・ブラボ。来シーズンはFCバルセロナでプレーする、こちらもリーガエスパニューラ屈指のGKです。

この2人以外にも、印象に残るファインセーブを連発したメキシコのオチョア、目立たないけど安定したプレーをみせるオランダのシレッセン、アフリカの選手らしい高い身体の能力で、ファインセーブを連発した、ナイジェリアのエニアマと、アルジェリアのエンボリ、若さに似合わぬ安定したプレーを披露しているベルギーのクルトワなど、今大会はゴールキーパーの活躍が目立ちます。

今大会で活躍しているゴールキーパーのプレーをみていると、足元の技術に優れたゴールキーパーが増えたと感じます。特に、ケイラー・ナバスとクラウディオ・ブラボは、まるでDFのように、ボールを確実に止めて、味方に繋ぐことが出来ます。ゴールキーパーがボールをつなげるので、DFは攻撃がうまくいかなかった時や、相手FWにマークされた時、ゴールキーパーにパスをすることで、マークを外したり、攻撃を組み立てなおしていました。10対10でボールを回すのと、ゴールキーパー含めた11対10でボールを回すのでは、大きく違います。

「手が使えるDF」の最高峰といえるドイツのノイアー

今大会活躍しているゴールキーパーはたくさんいますが、マヌエル・ノイアーのプレーは別格です。特に、アルジェリア戦のプレーは、観た者に強烈な印象を与えました。ドイツのDFはスピードの遅い選手が多く、アルジェリアはドイツDFの背後を徹底的に狙って攻撃してきました。しかし、ノイアーは、ゴールエリアを飛び出して、DFの背後を守備し、時にはDFと同じ位置で守備をし続けました。

ノイアーのようなゴールキーパーがいれば、DFは背後を気にせず、安心して相手ゴールに近い位置から守備をすることが出来ます。つまり、ノイアーの存在によって、戦術を変えることが出来るのです。1人のゴールキーパーは、戦術を変える力を持っています。ドイツにとって、そのくらいノイアーの存在は大きいのです。

「手が使えるDF」になれなかった川島

今大会で活躍するゴールキーパーを見ていると、味方からのパスを正確にトラップしてパスを出し、時にはDFの背後のスペースを守備をする、といった具合に、「手を使ってシュートを止める」という役割はもちろんのこと、もう一人のDFとして、「手が使えるDF」としての役割が、強く求められているのだと感じます。

今大会の日本代表のゴールキーパーは、川島永嗣がつとめました。川島は「手を使ってシュートを止める」ことには長けているゴールキーパーですが、ケイラー・ナバスやクラウディオ・ブラボに比べると、ボールを足で扱う技術は劣ります。ノイアーのようにDFの背後を守備することも出来ません。「手が使えるDF」としての役割は、ほとんど果すことが出来ていませんでした。

日本のDFは、川島のボール扱いが上手くないことを知っているので、川島を使って、マークを外したり、攻撃を組み立て直すことは出来ませんでした。11対10でボールを回すことが出来なかったのは、ボールを回して攻撃を仕掛けたい日本代表にとって、小さくない問題だったと思います。個人的には、ボール扱いの上手い西川周作というゴールキーパーが控えにいただけに、別の選択肢も会ったんじゃないかと思うのです。

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