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2017年J2第33節 ツエーゲン金沢対名古屋グランパス プレビュー「ただの勝利はない」

   

2017年J2第33節、名古屋グランパスの対戦相手はツエーゲン金沢です。まず、第32節までのデータを基に、ツエーゲン金沢のデータから分析した特徴を紹介します。

ボールは保持しないけど、相手陣内に運ぶのは上手いツエーゲン金沢

Football-LABのデータによると、シュート数を攻撃回数で割った「チャンス構築率」は9.2%でリーグ15位。攻撃回数は130.6回とリーグ10位。1試合平均のシュート数は12.1回でリーグ14位。大分トリニータのシュート成功率は7.3%でリーグ21位。シュートチャンスは作り出せていますが、シュート成功率が低いので、成功率が高いシュートチャンスを作れているとはいえません。

攻撃のデータを分析すると、ボール支配率は44.8%でリーグ21位なのですが、1試合平均のパス数は382.0回でリーグ13位と、ボール支配率を考えると少なくはありません。前回対戦時はDFラインの背後を徹底的にロングパスで攻撃してきました。短いパスをDF同士で交換して、タイミングを見計らって相手DFの背後にロングパスを出して攻撃する。この攻撃に名古屋グランパスの守備は崩されてしまいました。

ボール支配率が低いにもかかわらず、ツエーゲン金沢の1試合平均の30mライン侵入回数は34.4回でリーグ14位と決して低いわけではありません。ボールは相手陣内に運べてはいます。ただ、1試合平均の枠内シュート数が3.0本でリーグ21位という数字からは、ボールを相手陣内ペナルティーエリア付近まで運んだら、すぐにシュートを打ってるのだと思います。ペナルティーエリアの外のシュートを、ゴールの枠内に飛ばすのは簡単ではありません。枠内シュート数と他のデータを照らし合わせると、ツエーゲン金沢の攻撃の特徴が浮かび上がってきます。

ツエーゲン金沢の守備のデータを分析すると、攻撃を受ける回数は139.8回でリーグ21位。ロングパスを用いた攻撃は相手にボールを渡す確率も高いので、攻撃を受ける回数が増えるのは納得です。シュートを打たれる回数が、1試合平均15.2本でリーグ21位、シュートを決められる確率を示す「被シュート成功率」は11.3%でリーグ18位。名古屋グランパスの被シュート成功率が11.2%でリーグ17位なので、守備力という点ではほぼ同じチーム同士の対決です。

しっかりどう勝つかを突き詰めて勝つ

名古屋グランパスは、9月に入ってから1分け1敗と勝利がありません。直近の3試合で1分け2敗。得点も3試合で3得点と決して多くはありません。得点を奪えていない要因は、「崩せた!と思って足を止めてしまっている」事だと思います。

人は「上手くいった!」と思ったら、その瞬間快感を覚えますが、快感に浸ってしまうと動きが止まってしまう事があります。正確なパス交換で相手の守備を掻い潜ってボールを運び、思い通りにチャンスが作れたら、プロのサッカー選手であっても嬉しいと思います。しかし、プロなのですから、パス交換で満足してはいけません。パスはゴールを奪うためにつなぐのですから、ゴールを決めなければ意味がありません。

幸いにも、名古屋グランパスには、ゴールを奪うスペシャリストがいます。それは佐藤です。ゴールを決め続ける事で生き残ってきた生粋のストライカーが復帰することで、ガブリエル・シャビエルのパスも活きるはずです。また、佐藤がいなかったため、相手のDFラインの背後を狙う選手がいませんでした。佐藤が復帰したことで、相手DFの背後をとる場面も増えてくるはずです。

風間監督が今節前の記者会見でこのような事を語っていました。

いつも言っていますが、ただの勝利はありません。しっかりどう勝つかを突き詰めて勝てるようになっていかなければこのチームの成長はないし、迷ってしまって毎年ふらふらすることになります。

名古屋グランパスにとっての2017年シーズンは、迷ってしまって毎年フラフラしているチームと決別し、明確な指針の元にチーム作りを進め、J1昇格を達成しなければならないという難しい舵取りが求められたシーズンでした。シーズン途中に選手の入れ替えを行いながら、残り9試合時点でどうにかプレーオフを含め、J2昇格争いに加われるところまできました。残り9試合。2位との勝ち点差は6。今日の試合で勝てば、勝ち点3差になります。しびれる試合が続きます。楽しみです。

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